『一夜二人転 山縣亜鷺とエリス・トリオンの場合』


PC1:山縣亜鷺(やまがたあさぎ)( キャラシート )PL:DT
PC2:エリス・トリオン( キャラシート )PL:アスハル
GM:めかぶ

メインログ雑談ログ

目次

プリプレイ

GM:では一夜二人転を開始します。
GM:まず簡単に自己紹介してもらおうと思います。キャラシートを貼って、名前や性格などを教えてね
GM:まずは山縣さんからどうぞ!
GMキャラシート
山縣亜鷺:は~い
山縣亜鷺:やまがた あさぎ。
山縣亜鷺:太平洋上の学園島、オーヴァードアカデミア。
山縣亜鷺:その巨大学園の高等部生徒会の副会長です。
GM:副会長だぜ
山縣亜鷺:淑やかで(あるいは過度に)献身的。曲者揃いの生徒会役員の中で頑張っています
山縣亜鷺:本当に曲者すぎるので……
GM:懐かしいな
山縣亜鷺:ほうぼうで献身的にお手伝いするので、なんかファンクラブとかまであるらしいです。
山縣亜鷺:学園天使です。
GM:生徒会ですよ!皆真面目で優秀に決まってるじゃないですか
GM:山縣さんと言えば学園を代表する天使であることは皆さんご存知ですよね
山縣亜鷺:学園では様々なことを経験してきました。恋とかもろもろ。
GM:新たな恋だって始まるんだぜ!
山縣亜鷺:Sランクのサポーターに分類されるオルクス/ウロボロス。
山縣亜鷺:性能としては献身的なサポート能力を持っており
山縣亜鷺:6種類の後出し達成値増加手段を駆使して全力で支援します。
山縣亜鷺:えへん。
GM:元祖・あとのせサクサク・レディ!
GM:支援できてえらいね
山縣亜鷺:そんな感じです!久々に使うので緊張してます よろしくおねがいします~
GM:はーい
GM:よろしくお願いします!

GM:次はエリスくんお願いします~
GMキャラシート
エリス・トリオン:はーいはい
エリス・トリオン:オーヴァードアカデミア、生徒会渉外にして、サボり魔の問題児。
GM:渉外!
エリス・トリオン:買い食い、サボり、なんでもこいの不良生徒。
GM:生徒会役員とは思えない!
エリス・トリオン:生徒会は内申の為と公言してはばからない悪いやつです。
エリス・トリオン:ヨーロッパのスラム出身で、
エリス・トリオン:クソみたいな環境からUGNに接触、アカデミアまで辿りついた。このお気楽極楽生活を守る為ならなんでもする。
エリス・トリオン:スラムのガキから生徒会になれ。なった。
エリス・トリオン:オーヴァードとしての力は、いわゆるロギア系で、サラマンダー/ノイマン/エグザイルの合わせ技で、
GM:成績のためだけかな~?
エリス・トリオン:全身を霧化させることで敵を翻弄し、戦場を掌握する防御特化能力者。
エリス・トリオン:オーヴァードでは色んな事がありました。真面目な献身ちゃんを堕落させようとしたら自分が落っこちたりとか……
GM:あらあら うふふ
エリス・トリオン:山縣さんとエリスがついていれば、非オーヴァードでもAランク生徒とタイマン張れるレベルに強化できます
GM:すごいサポート要員なのだ
エリス・トリオン:今回は二人しかいないのでどうしようね がんばります
GM:なけなしの戦闘力でがんばってください
GM:よろしくお願いします!

GM:ではですね、今回ふたりが遭遇する異変についておさらいです。
GM:キミたちは【レネゲイドアイテム】により【異常に暑く感じる】という事態に陥ります。
GM:そのため、【レネゲイドアイテムを見つけ出して破壊】する必要があります。
山縣亜鷺:3月なのに……
GM:最後の障害として、【レネゲイドアイテムの本体と戦い、戦闘不能】にしなければなりません。
GM:3月なのに暑いとはどういうことだぜ
GM:がんばってやっていきましょう よろしくお願いします~
エリス・トリオン:やるぜやるぜ
エリス・トリオン:お願いします~


◆Opening◆

GM:ではまずオープニングから。
GM:登場侵蝕はなし。特殊裁定によりクライマックスまでの侵蝕率は80%で固定。
GM:ミドル中にエフェクトを使用しても、侵蝕率増加もなしとします。
GM:オープニングのシチュエーションですが、まず二人に廊下で落ち合って生徒会室に向かってもらい
GM:生徒会室が会長が探索した古代迷宮のお土産で溢れかえっているので
GM:なんだこりゃ!捨てろ!ギャーギャー!ってやってると山縣さんが呪いにかかります
GM:久しぶりの稼働だと思うので、OPでじっくり暖めていきましょう! よろしくお願いします
山縣亜鷺:よろしくおねがいします~!
エリス・トリオン:いつものやつ! お願いします~



GM:そろそろ冬も終わり暖かい春がやってくる、とある時期。
GM:太平洋にあるとある島───オーヴァード・アカデミアの生徒会役員二人は、今日も執務のため生徒会室に向かっていました。
GM:会長から「見せたいものがある」と連絡が入ったようです。お二人は廊下でバッタリ出会い、生徒会に向かうところです。
エリス・トリオン:「んァ」 曲がり角で、ばったりと出くわす。
山縣亜鷺:「あっ」ペコリと頭を下げる。
山縣亜鷺:「お疲れ様です、エリスくん」
エリス・トリオン:「これはどーも、副会長サマ」
山縣亜鷺:「今日はちゃんと来てくれたんですね」冗談めかして。
エリス・トリオン:「そんな時もある。アカデミアは今日も平平凡凡、こともなし、だ」
エリス・トリオン:「ヒマすぎて、暖房の効いた生徒会室へのお呼び出しに応じる気にもなるさ」
山縣亜鷺:「ええ、こんな日が続けばいいんですけど……」
山縣亜鷺:「まだ少し肌寒いですからねえ。春が待ち遠しいです」
エリス・トリオン:「祈る分には自由だな。」
エリス・トリオン:「冬がさっさと過ぎろってのには、同意だ」
エリス・トリオン:「副会長こそ、こんなとこにいていいのか? 」
エリス・トリオン:「いつものお手伝い予約はねーのかよ? この先にゃ、生徒会室しかないぜ」
山縣亜鷺:「いえ。最優先事項ですよ」
山縣亜鷺:「我らが会長が、わざわざ呼びつけて、見せたいものがあるって」
山縣亜鷺:「ろくでもないことに決まってるじゃないですか」
山縣亜鷺:「経験上……」遠い目をする。
山縣亜鷺:「生徒たちに被害が出る前に私でお止めしないと……」
エリス・トリオン:「まあ、……」
エリス・トリオン:「…………………まあな」
GM:というわけでキミ達は生徒会室まで辿り着きます。
エリス・トリオン:「副会長サマ。一個提案があるんだが、入る前に外から吹っ飛ばすってのはどうだ?」
山縣亜鷺:「だ、ダメですよ……」
山縣亜鷺:「それで解決する保証がないんですから……」
エリス・トリオン:「チッ」
山縣亜鷺:「確実に解決するならありかな~ってちょっと思っちゃいましたけど……」
エリス・トリオン:「確実に解決するって分かったらやるか」
エリス・トリオン:「こ慣れてきたな、アンタも」
山縣亜鷺:「慣れもしますよ。後片付けも手伝って下さいね」
山縣亜鷺:そう言いながら扉を開ける。
GM:扉を開けたキミ達の視界に入り込んできたのはツタンカーメンっぽい棺桶だ。
GM:他にも、ピラミッドから持ち帰ってきたっぽい財宝や壁画や遺産(※本来の意味)が、いたるところに飾られている。
山縣亜鷺:「……」
山縣亜鷺:「あの」
山縣亜鷺:「一個じゃないんですか?」
エリス・トリオン:「搬入したバカはどこだ」
雲雀宏一:「やあやあ!遅かったね!」眼鏡をかけた細身の男子生徒がひょっこりと財宝の山から顔を覗かす。
雲雀宏一:アカデミア生徒会長の雲雀宏一だ。王冠を被っている。
エリス・トリオン:「おう生徒会長、今日もご機嫌麗しゅう」
山縣亜鷺:「お疲れ様です。今度は何にハマられたんですか?」
エリス・トリオン:「王冠まで被って、カラスの真似事とは恐れ入る」
エリス・トリオン:「今すぐ引っぺがしてやるから動くなよ」
雲雀宏一:「フフ!今日は目覚めが良くてね。なんだか長い夢から覚めたような気分だよ」
山縣亜鷺:ホコリを被ってる遺産をパタパタとはたく。
雲雀宏一:「ダメダメ!」指でバッテンをつくる。「これはアカデミアの地下に古代迷宮から持ち帰ってきたんだから」
山縣亜鷺:「会長がそんなとこ行けるわけないじゃないですか」
山縣亜鷺:「どこの部活から没収してきたんですか」
エリス・トリオン:怪しげな鉱物でできたドクロにガンを返している。
山縣亜鷺:由縁の分からないランプをこすって拭いている。
雲雀宏一:「なっ何を…古代迷宮探索クラブの皆は生徒会に献上してくれたよ!」
エリス・トリオン:「オーケー分かった。滝の野郎に帳簿確認させるぞ」
エリス・トリオン:「その部活に不自然な予算がついてるハズだ」
山縣亜鷺:「既に使い込まれてなければいいですけど……」
エリス・トリオン:ドクロを鷲掴みにして振っている。中からカラカラ音がする。
雲雀宏一:「古代迷宮を使ったダンジョンを建設するらしいよ。楽しみだね」
雲雀宏一:「ま!良いじゃない。二人とも興味津々みたいだし」
エリス・トリオン:「おい副会長、あんまり触るなよ」
雲雀宏一:財宝を弄る二人にウインクを飛ばす。
エリス・トリオン:「単純に、汚い」
山縣亜鷺:「いやだからこそお掃除しないと……」
エリス・トリオン:黒い煤がついた指先を、会長の首元を掴んで服。
エリス・トリオン:拭く。
雲雀宏一:「おいおい!タオルと僕のシャツを間違えているようだよエリスくん」
エリス・トリオン:「それこそ美化委員とかにやらせろ!」
GM:そこで山縣さんは、とある壁画に何か違和感を感じます。
エリス・トリオン:「わざと間違えてんだよボケ!」
山縣亜鷺:洗剤の入った霧吹きで遺産を拭いている。
エリス・トリオン:「眼鏡三回割るぞオラ!」
山縣亜鷺:「でも、なんでこんなものが古代迷宮にあるんでしょうね……あら?」
山縣亜鷺:壁画を見る。
エリス・トリオン:がっくんがっくん揺らしている。
GM:華やかな顔立ちをした美しい女性の壁画だ。キミをじっと見ているようにも感じる。
雲雀宏一:「エエエエリスくんは元気だねねねね。割るならビスケットにしなよ」揺さぶられている。
山縣亜鷺:「綺麗な方ですね……」じっとそれを見る。
GM:その時、エジプト訛りの女性の声がキミの脳内に直接響く!
太陽神ラー:「────アナタなら、ワタシに変わって世界をアツくさせられマース!」
GM:壁画からヌッと細い手が伸び、壁画に描かれた女性が浮かび上がってキミの両頬を包んだ。
GM:その瞬間、キミの中に炎が宿ったように、体温が急上昇する!
エリス・トリオン:「はあ? 何を--」
山縣亜鷺:「えっ……きゃっ!」
エリス・トリオン:「!」
エリス・トリオン:「亜鷺!」片手の先が霧になり、即座に両者の間を遮るように広がる。
太陽神ラー:「オーッホッホッホ!そこのアナタは地球温暖化の呪いにかかりマーーシタ!」
山縣亜鷺:「熱っ……!」
山縣亜鷺:一瞬、その霧が熱の蒸気であるように錯覚する。
太陽神ラー:「ムフフ、怖い顔をしてもムダムダ。このワタシを見つけない限り、呪いは解けマセーン…」エジプト訛りで得意げに胸を張る。
エリス・トリオン:「な……っ」 霧を弾かれ、目を見開く。
太陽神ラー:「まあ、その前にアナタの呪いがどーんどん広がって、この世界が燃え尽きることになると思いマスがね…」
エリス・トリオン:「エセ外人みてーな口調しやがって!」
エリス・トリオン:「こいつに何しやがった! 焼くぞ!」
山縣亜鷺:「どうしてそんなことを……?」
エリス・トリオン:近づき、額縁を踏みつける。
太陽神ラー:「オーッホッホッホ!」その足を避けるように、姿が蒸発して消える。
GM:同時に壁画に感じていた違和感が消える。
山縣亜鷺:「……居ない?」
エリス・トリオン:「クソッ」
エリス・トリオン:じゃり、と絨毯を踏みつぶす。「おいクソ会長! やっぱ変なの混じってんじゃねーか!」
雲雀宏一:「え? あれ本当だったの? 呪いの太陽神ラーの壁画」
山縣亜鷺:「呪いの太陽神ラーの壁画?」
エリス・トリオン:「ノロイノタイヨウシンラーノヘキガ」
雲雀宏一:「うん。美しい女性がそれを見るとね、太陽神ラーに気に入られて、地球温暖化の呪いをかけられちゃうんだって」
雲雀宏一:「放置してると、だんだん呪いが広がって、最終的には世界の気温が上昇して、南極の氷が溶けて、海面が上昇しちゃうらしいよ!」
雲雀宏一:「すごいよね!」
山縣亜鷺:「地球温暖化なの、微妙に現代的と言うかスケールと言うか……」
エリス・トリオン:「壮大なんだか雑なんだか分からねえ!」
エリス・トリオン:「いや、アカデミアだから雑の方か」
山縣亜鷺:「アカデミアですしね……」
山縣亜鷺:「ふぅ……」
山縣亜鷺:額の汗を拭う。
エリス・トリオン:「で、美しい女性さんの方はどうなった?」
エリス・トリオン:「地球をあっためたくなってきたか?」 ばからしい、と肩を竦めて笑う
山縣亜鷺:「えっ消えちゃいましたけど……」
山縣亜鷺:「あのきれいな人、また壁画から出てくるんでしょうか?」
エリス・トリオン:「……いや、そうじゃねえ、……」
エリス・トリオン:「んだが……まあいい……」 この手の表現が彼女に通じないのは分かっている。
山縣亜鷺:「ふぅ……」
雲雀宏一:「古代迷宮に本体があると思うなあ」ミイラとダンスしている。
山縣亜鷺:「なるほど。それは確かに……あの」
山縣亜鷺:「何してるんですか?」
雲雀宏一:「シャル・ウィー・ダンス?」ミイラをくるくる回している。
エリス・トリオン:「……………」 片手を霧に変える。そのままミイラの関節部に滑り込ませて、
エリス・トリオン:ミイラの動きを操り、雲雀に関節技を決めていく
雲雀宏一:「だっダメだよ!ここでそんなこと…皆見てるのに!」
雲雀宏一:ミイラに絡みつかれていく。
エリス・トリオン:「殺してぇ~~~~~~~」
山縣亜鷺:「……とにかく、です」
山縣亜鷺:「そのような危険な呪いが今なお存在するのなら、看過するわけにはいきません」
エリス・トリオン:「いや別に良いだろ……?」
山縣亜鷺:「件の古代迷宮に行って、封鎖措置を……」
山縣亜鷺:「えっでも……」
山縣亜鷺:「迷い込んだ生徒さん達が被害に合うかも知れませんし」
エリス・トリオン:「アンタも別に正気みてーだし、あとは暇そうな奴らを金と内申で釣って、あの絵のかくれんぼでもさせりゃいいだろ」
山縣亜鷺:汗を拭う。「そういうのよくないですよ……というか生徒会に内申操作の権限なんてないですからね」
山縣亜鷺:「口利きするにしても会長が濫用したせいで信用はゼロです」
雲雀宏一:「ていうか寒くない?エリスくん暖房つけて」
山縣亜鷺:「えっ」
エリス・トリオン:「だから良いんじゃねえか。向こうが勝手に勘違いしてくれりゃ、……?」 不意に、覗き込む。
山縣亜鷺:「暑くないですか?」
山縣亜鷺:「冷房の間違いですよね……?」
エリス・トリオン:山縣さんの顔をじっと見る。
山縣亜鷺:「?」どこかぼおっと上気しているような。
エリス・トリオン:「……っ」 目を逸らし、ずかずかと部屋を横切り、窓を全開にする。
エリス・トリオン:まだ肌寒い風が吹き込み、ガラクタがいくつか舞いあがる。
雲雀宏一:「えっ寒いよ!風邪ひいちゃうよ、僕が!」
山縣亜鷺:「ああ、いい風ですね」
山縣亜鷺:「ふう~」パタパタと両手で顔を扇いでいる。
エリス・トリオン:自分の首元に浮いた鳥肌を、軽く摩って消す。
エリス・トリオン:「……クソ会長-------」
雲雀宏一:「おいおい、クソだなんてひどいなあ。ハッハッハ」ミイラで暖をとっている。
エリス・トリオン:めちゃくちゃ嫌そうな顔で、山縣さんの肩を叩く。「副会長。あの舐めたキラピカ平面女、一刻も早く片づけるぞ」
山縣亜鷺:「あっはい。エリスくんがやる気出してくれてよかったです」
山縣亜鷺:「私一人で行くのちょっと不安だったので……」
山縣亜鷺:「今日すごい暑いですし、水分補給は欠かさずに行きましょうね」
エリス・トリオン:「…………アーアー、マッタク、キヲツケマスヨ畜生!」
エリス・トリオン:頭を抱えてやけ気味に叫んだ。



GM:シーンを終了します。
GM:ロイスを取得できるよ!
山縣亜鷺:会長/雲雀宏一/尽力/呆れ:○/ロイス
エリス・トリオン:クソ/雲雀宏一/いっぺん死ね:○/死ね/ロイス
山縣亜鷺:壁画の方/太陽神ラー/綺麗な人/他の人に迷惑かけちゃいけませんよ:○/ロイス
山縣亜鷺:以上で~
エリス・トリオン:こっちもとりあえず以上です
GM:会長に厳しい
GM:はーい


◆Middle01◆

GM:というわけでミドルに入っていきます!侵蝕率は80%固定。
GM:FS判定をやっていくわよ!

使用技能:≪情報:アカデミア≫≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4


GM:ルールの再確認!
GM:特殊ルールとして、片方が支援判定を行い、成功した場合、もう片方の達成値を+3し、最大達成値を10とします。
GM:支援の使用技能は≪意志≫とします。
GM:セットアッププロセスに決まるハプニングチャートは独自のものを用います。
GM:FS判定が未クリアで4Rが終了した場合、強制的にクライマックスに移行します。
GM:その場合、ペナルティとしてクライマックスシーン開始時に暴走・放心が付与されます。
GM:ちなみにクライマックスでは任意で、侵蝕率を100%へ上昇できます。その効果を受けた場合、バックトラックで50%減らせます。
GM:以上!
エリス・トリオン:至れり尽くせりだ
GM:では、セットアップ!ハプニングチャートを振っていくよ
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 5

GM

5:ちょっとした荒事・戦闘が必要な局面。
ラウンド中の使用技能を≪白兵≫≪射撃≫≪RC≫に変更する。


GM:だって
エリス・トリオン:はあい
山縣亜鷺:大変なやつ~
山縣亜鷺:がんばろ
エリス・トリオン:FS判定とはな こっちにいるのはミドルの悪魔たる学園天使やぞ
エリス・トリオン:どっちが支援します?
山縣亜鷺:そっか、判定だと情報で行けるのね
山縣亜鷺:私が支援します~
山縣亜鷺:メイン判定には後出し強化できるし
エリス・トリオン:お願いします
山縣亜鷺:では情報:アカデミアで。
山縣亜鷺:違う、UGNのほうが高いんだ チルドレンだから
山縣亜鷺:UGNで!
GM:はーい
山縣亜鷺:情報収集チームとラッキーメダルホワイトが乗ります
山縣亜鷺:4dx+5
DoubleCross : (4DX10+5) → 8[2,3,3,8]+5 → 13

GM:おお ド余裕
エリス・トリオン:こっちは白兵かなあ 能力値高いし
エリス・トリオン:6dx
DoubleCross : (6DX10) → 9[3,3,7,8,8,9] → 9

山縣亜鷺:ここに+3で最大値の10行ったかな
エリス・トリオン:これに支援分の+3で12!
山縣亜鷺:わいわい
GM:ですね じゃあ進行値2/4!
GM:描写をやっていきましょ~



GM:さっそくアカデミアの古代迷宮に潜入したキミ達。
GM:(中略)、トラップを踏んだキミ達は、後ろから迫りくる転がる大岩から逃げるため迷宮内を疾走していた!
転がる大岩:「ゴロゴロゴロゴロ!ゴロゴロゴロゴロ!」
エリス・トリオン:「こういう、のは、アホが、掛かる、奴だろうが――――!」
山縣亜鷺:「はあっ、はあっ……!」息を切らして走る。
山縣亜鷺:「アカデミ……です、からっ……!」
エリス・トリオン:身を低くして走っている。「なんだあの(中略)の(中略)の(中略)は! ふざけた仕組みしやがって、(自主規制)――――!」
エリス・トリオン:「……っ」
山縣亜鷺:「そういう、の、は……、通用、しない、みたいで……っ!」
エリス・トリオン:少女の荒い息を隣に聞く。
エリス・トリオン:洞窟の側面、ごく一人分がかろうじて入れる窪みを見つける。
転がる大岩:「フミツブシテコロス!ゴロゴロゴロゴロ!」
エリス・トリオン:「副会長、止まれっ」 袖を掴み、そちらへと押しこむ。
山縣亜鷺:「きゃっ」
山縣亜鷺:「何を……!」
山縣亜鷺:「てか今喋りませんでした!?」
エリス・トリオン:「知るかんなこと!」一つ分の窪みに、二人はちょっと入れない! だが……
エリス・トリオン:それはもう一人がエリスでなければの話だ! 霧化して、転がる大岩をやり過ごす。
山縣亜鷺:「あっ……」
転がる大岩:「あっ、冷たい」霧をくぐるようにして、大岩は通路の奥へと転がっていく!
山縣亜鷺:「そっか、エリスくん一人なら大丈夫なんですね……」
山縣亜鷺:「はあ、はあ……」
エリス・トリオン:山縣さんの収まった窪みを、壁のように霧が塞ぎ、そのままそれをやり過ごし――
エリス・トリオン:「……?」 大岩が通り過ぎた直後に、再度実体化。 「オラ」 勢いを増すように蹴りつける。
GM:その感触は、えらく軽い。中身が空洞だったようだ。
エリス・トリオン:スコーン。それだけで遠くへと素っ飛んでいく。
山縣亜鷺:「えっ」
エリス・トリオン:空中から「ゴロゴロゴロゴロ……」 と重い岩が転がる音だけが離れていく。
山縣亜鷺:「エリスくんそんなパワーあったんですか……?」
エリス・トリオン:「ハリボテだ。中にスピーカーでも仕込んでやがった」
エリス・トリオン:「この俺をコケにしやがって……!!」
山縣亜鷺:「ええ~……」
山縣亜鷺:へろへろと力が抜けてへたり込む。
山縣亜鷺:「私たちの苦労は一体……」
エリス・トリオン:「あとでピラミッドごと埋めてやる……!」
エリス・トリオン:そう言いつつ、腰の鞄から、多めに持ってきた飲み物を渡す。
GM:山縣さんが押し込まれた窪みは少しぬかるんでいるようで、湿った感触がある。
山縣亜鷺:「あ、ありがとうございます」座り込んだまま受け取って。
エリス・トリオン:「アンタが大丈夫かよ、ったく……」
山縣亜鷺:蓋を開けて飲む。こくこくと小さな喉が動く。
山縣亜鷺:「すみません、足を引っ張って」
山縣亜鷺:「エリスくん一人なら、こんなの何でもなかったでしょうに」
エリス・トリオン:「は。アンタに足を引っ張られるなんざ、貴重な体験もできたもんだ」
山縣亜鷺:「うう……面目ない……」
山縣亜鷺:「本当は私のほうがエリスくんをお手伝いしないといけないのに……」
エリス・トリオン:「なんでもねーよ。なんならおぶって運んでやろうか。ミス・お手伝いさん」
山縣亜鷺:「え、いやっ、あのっ」
山縣亜鷺:「その……」しゃがみこんだまま。「汚れちゃいますから」
山縣亜鷺:自分のスカートをチラチラと気にしている。
山縣亜鷺:しゃがみこんだ床面はぬかるんでいるように見える。
エリス・トリオン:「……ったく」 軽く息を吐き。肩を竦める。
エリス・トリオン:……その場に、どっかと座りこむ。
エリス・トリオン:自身もアカデミア缶を一本空けて飲みくだす。
山縣亜鷺:「エリスくん……!?」
エリス・トリオン:「ンだよ、俺が休んじゃおかしいか? これ飲んだら、また出発するぞ」
山縣亜鷺:「いや、そういうわけでは……」
エリス・トリオン:「それと」 別な缶を一つ、山縣さんの頬に当てる。
山縣亜鷺:「ひゃうっ!?」
山縣亜鷺:「す、すみませんびっくりして……」
エリス・トリオン:「…………こっちがびっくりするわ!」
山縣亜鷺:「そうですよね、恥ずかしい……」またパタパタと扇ぐ。
エリス・トリオン:「じゃねーよ! ……今のこれ、熱かったか? 冷たかったか?」
山縣亜鷺:「? 冷たいですよ?」
山縣亜鷺:「そういえば、周りはこんなに暑いのに」
山縣亜鷺:「それ、冷たいままなんですね?」
山縣亜鷺:「エリスくんが冷やしてるんです?」
山縣亜鷺:「そういう事もできるんですか?」
エリス・トリオン:「俺にそんな力はねーよ。百歩譲って燃やす方ならともかく」
エリス・トリオン:「これは、俺にゃすっかり温くなっちまってるよ。温い炭酸だ。まずくて仕方ねえ」
エリス・トリオン:言いながら開ける。
エリス・トリオン:「証明すると、だ」
エリス・トリオン:指の甲で、亜鷺さんの頬に軽く触れる。一瞬、掠めるようにだが。
エリス・トリオン:先程の缶と同じくらい、冷たく感じるだろう。
山縣亜鷺:「んっ……」
エリス・トリオン:「俺が冷え症ってわけじゃないからな。……自覚あるか? 感覚おかしくなってるぞ」
山縣亜鷺:「そうなんですか?でも今……」
山縣亜鷺:携帯電話を取り出す。
山縣亜鷺:タップして、確認する。現在の気温。
山縣亜鷺:「……えっ?」
山縣亜鷺:「嘘、こんなに暑いのに……」
エリス・トリオン:「ほんっとアンタはな……」
山縣亜鷺:「あっでも」
山縣亜鷺:「エリスくんは平気ってことですよね、それ?」
山縣亜鷺:「なら良かった……」
エリス・トリオン:「……。……」
エリス・トリオン:二本の指を立てて、山縣さんの額を突く。ずびし
山縣亜鷺:「ひうっ」
エリス・トリオン:「アンタな。」びし。「そういうとこだぞ」びし「そういうとこ!」びし
山縣亜鷺:「ひう、う、う」
山縣亜鷺:「あ、あの、何回もやる必要ありました……?」
エリス・トリオン:「あるね。お人よしホリックはともかく、自分(テメェ)のことに対して無関心なの治せよな」
山縣亜鷺:「いや、その、ちょっとづつは治してるんですよ、私も」
山縣亜鷺:「エリスくんが言うから……」
山縣亜鷺:「ごはんもあんまり抜かないようにしてますし……」
エリス・トリオン:「……。そりゃ勤勉で結構なこった」
エリス・トリオン:「いや待て。聞き捨てならねえな。前派食ってなかったのか? あれだけ働いてて?」
山縣亜鷺:「えっ」
山縣亜鷺:「いやその……前はあまり仕事がうまく出来なかったので」(当社比)
山縣亜鷺:「時間がなくてつい……」
エリス・トリオン:「穴のない屋根、洗い立てのベッド、買えば出てくるパンに、探せばあるさk……飲み物!」
エリス・トリオン:「全部アカデミアにあるだろうが! 何で無駄にしてんだテメー!」
エリス・トリオン:頬にもう一回、冷たい(山縣さん比)手を当てる。
山縣亜鷺:「べ、別に廃棄にしてるわけじゃないですよ……!」
山縣亜鷺:「ひゃっ、ちょっと、エリスくん……!」
山縣亜鷺:「私をいじめて楽しんでませんか!?」
エリス・トリオン:「んな大層な趣味は……まああるが、お前には向けねーっつの!」
山縣亜鷺:「誰にでもダメですよ!」
エリス・トリオン:「敵に向けてるだけマシ……っああもう、また体温上がるぞ!」
山縣亜鷺:「あっそうだ……そうですっ」
山縣亜鷺:ぱっと立ち上がる。
エリス・トリオン:裾を払いながらこちらも立ち上がる。
山縣亜鷺:「急がないと!」
GM:床はぬかるんでいる!
山縣亜鷺:「ひゃわっ」滑ってしりもちをつく。
エリス・トリオン:「だから走るな叫ぶな先行するな……っと!」
エリス・トリオン:思わず手を差し出してそれを支える。
山縣亜鷺:「んっ」なんとか強打は免れて。
エリス・トリオン:見かけ以上に細い腰と地面の間に、腕を差し込む形。
山縣亜鷺:「す、すみません……」身を委ねたまま謝る。
山縣亜鷺:「またお見苦しいところを……」顔を抑える。
エリス・トリオン:「……」 顔を見る。耳元まで赤いのは、恥ずかしがっているだけではない。
エリス・トリオン:「副会長どの、訓練するぞ」
エリス・トリオン:そのまま、手を回して抱え上げる。
エリス・トリオン:子供を持ち上げるような姿勢。肩に抱えるような形で持ち上げる。
山縣亜鷺:「はい?……はえっ!?」
山縣亜鷺:「ちょ、ちょっと……!エリスくん……!?」
エリス・トリオン:「なんだよ、必要な訓練だろ」
エリス・トリオン:「アンタの能力を欲した悪い賊に捕まった時に、下手な抵抗しないようにするの!」
山縣亜鷺:「アカデミアに悪い賊なんているわけな……」
山縣亜鷺:「確かに居ますけど!そういうことではなくて!」
山縣亜鷺:「今やる必要あります!?」
エリス・トリオン:直接触れる部分は微妙に霧化している。クッションめいていて姿勢が安定する。
エリス・トリオン:「また隣でゼーハーされるよりマシだ。今なら誰が見てるわけでもねーしな」
山縣亜鷺:「そうかもしれないですけどこれ結構恥ずかしいと言うか……」
エリス・トリオン:「それと」呆れたように横目で見る。「’悪い賊ならここにいる」
エリス・トリオン:抱え直す。豊かな髪が顔にぶつかる--寸前で霧で防ぎ、流す。
山縣亜鷺:はあ、とため息をつく。「分かりました。捕まったので下手な抵抗しません」
山縣亜鷺:「だけど、ちゃんと能力を欲してもらいますからね」
山縣亜鷺:「かわさないで下さいね」
エリス・トリオン:「……はいはい。オーケー。良い子だ」 そうふざけたように言って、抱えたまま進んでいく。



GM:ではラウンド2!行ってみよう!
GM:セットアップ!ハプニングチャート。
GM:1d6
DoubleCross : (1D6) → 3

GM

3:状態変化がもう片方に反転、あるいは両者になる。既に両方が陥っているシチュエーションの場合は片方が解決、もう片方が深刻化する
ラウンド中達成値-2


GM:だって どうでしょう
エリス・トリオン:どうしよ
GM:エリスくんも脱ぐ…?
山縣亜鷺:エリスくんでさえ暑くなるほどになって
山縣亜鷺:こっちはもっと暑くなる
エリス・トリオン:それでいこう
GM:やった~~

使用技能:≪情報:アカデミア≫≪情報:UGN≫ ≪情報:噂話≫
難易度:6
最大達成値:9点
目標進行値:4


GM:では改めて判定をどうぞ!達成値-2だから気を付けてね
エリス・トリオン:支援お願いします
山縣亜鷺:普通に判定のほうが楽じゃないかな~
山縣亜鷺:難易度6を2人で成功するほうが楽だと思う
エリス・トリオン:そうね
山縣亜鷺:まあ支援判定できなくても
山縣亜鷺:支援はできますし……
エリス・トリオン:そういやエリス、割と社会高いんだったわ……
山縣亜鷺:情報収集チーム使ってUGNで振ります
山縣亜鷺:4dx+5-2>=6
DoubleCross : (4DX10+3>=6) → 8[1,4,6,8]+3 → 11 → 成功

エリス・トリオン:情報:アカデミアが2なので相殺。
エリス・トリオン:ホワイトメダルの効果で+1。
エリス・トリオン:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[1,4,4,6,9]+1 → 10

エリス・トリオン:mondainasi
GM:あとのせすら要らないわね~
GM:というわけで進行値4/4達成!次シーンで問題なくクライマックスに突入します。
GM:では、改めて描写をやっていきましょ~



GM:様々な激闘を経ながら、迷宮の奥を進んでいくキミ達。
エリス・トリオン:「っ………」
GM:時間の経過につれ、山縣さんは身体に感じる火照りが、より強くなっているように感じます。
エリス・トリオン:つう、と額に汗が流れる。左側が特に酷い--少女を抱えている方が。
山縣亜鷺:「エリスくん、すみません……」
山縣亜鷺:「降ろして貰ってもいいですか」それまで無抵抗だったが、声をかける。
エリス・トリオン:「……なんだよ。今更」
山縣亜鷺:「いや、その、少し、辛くて……」
山縣亜鷺:「すみません。先を急ぐべき時に……」
エリス・トリオン:「……、……」 その場に屈み込み、少女をゆっくり離そうとしてみる。
エリス・トリオン:そうすると、少なくとも自分の熱が和らぐのを感じる。
山縣亜鷺:ぱっと降りて。上着のボタンに手を掛ける。
山縣亜鷺:「流石に冬服はちょっと……」
エリス・トリオン:壁の方を向いている。
山縣亜鷺:上着を脱いで、シャツ姿になる。汗でじっとりと濡れている。
山縣亜鷺:「ふう……」流れる額の汗を拭う。
エリス・トリオン:目を逸らしていた分、衣擦れの音がしっかりと聞こえていた。
エリス・トリオン:「……、……」
エリス・トリオン:がつ、と気付かれない程度に額に拳を打ち付ける。
エリス・トリオン:霧が散った。
山縣亜鷺:シャツの長袖を腕まくりする。
山縣亜鷺:「まさか、春先にこうなるとは思いませんでしたけど」
エリス・トリオン:目を細めながら振り返り、片手を差し出す。
山縣亜鷺:「ちょっとこれ、早く止めないとまずそうですね」
エリス・トリオン:「暢気言ってんな。割と洒落にならねえ奴だ」
エリス・トリオン:「あの額縁女……あと、手。出せ」
山縣亜鷺:「はい」出そうとして止まって。
山縣亜鷺:ブレザーで手に残った拭った汗を拭いてからもう一度出す。
エリス・トリオン:なるべく無造作に見えるように、その手首を、こわれものを扱うように握る。
エリス・トリオン:熱……あるいは、そう誤認させる感覚器の異常がこちらに移ってくる。
山縣亜鷺:「……エリスくん、もしかして、今」
山縣亜鷺:「受け持っちゃってもらってます?なんか、随分、楽になったような気が」
エリス・トリオン:「さあ、どうだかな……」
エリス・トリオン:反対側の手を霧化させて広げる。風を行き渡らせて熱を放出。しないよりはマシ程度だが。
エリス・トリオン:「さっさと行くぞ。歩けるな?」
山縣亜鷺:「はい。大丈夫です」
山縣亜鷺:「ちゃんとエリスくんについていきますから」
エリス・トリオン:「…………熱、いや、涼しい……」
エリス・トリオン:帯のようになった汗が額から流れ落ちる。両手が塞がっているため、瞬きで逸らそうとする。
山縣亜鷺:後ろでくすりと笑ったような。
山縣亜鷺:「エリスくんだって」
山縣亜鷺:「あんまり自分のこと、顧みてないんじゃないですか?」
エリス・トリオン:「あァ? 俺はいつでも俺のことが一番大事なんだが」
山縣亜鷺:「じゃあ」ぱっと手を引っ込める。
山縣亜鷺:「この方が楽じゃないです?」
エリス・トリオン:「! おま……」
エリス・トリオン:振り向いて睨む。
山縣亜鷺:「……っ……」一気に殺到する熱気に、少し顔を歪めて。
山縣亜鷺:「別に、やって欲しくないって思ってるわけじゃないんですよ」
山縣亜鷺:「正直、頼りたいって思っちゃうことはしょっちゅうですから」
山縣亜鷺:「だけど、エリスくんが言うんじゃないですか」
山縣亜鷺:「頼ることを覚えろって」
エリス・トリオン:「何言って……」
山縣亜鷺:「ちゃんと実践してみせてくれないと信じてあげませんよ」
エリス・トリオン:「……、…………」
エリス・トリオン:対応に苦慮し、口元をひくつかせる。
エリス・トリオン:「ヒトの、悪いところばっか覚えやがって……」
山縣亜鷺:両腕をぎゅっと組んでいる。
山縣亜鷺:「いいところもたくさん覚えましたもん」
エリス・トリオン:「…………なんで、んなこと、わざわざ」
エリス・トリオン:「お前が皆を助ける。誰でも手伝う」
エリス・トリオン:「見返りを求めたりもしねえ。好きでやってるからって言い張る。……だったら」
エリス・トリオン:ぎこちなく近づき、肩を抱くように触れる。
山縣亜鷺:「……っ」
エリス・トリオン:熱が流れ込んでくる。……馬鹿みたいな影響だ。
エリス・トリオン:自分一人だったらとっくに根を上げている。
エリス・トリオン:「俺は、お前だけを助ける。山縣亜鷺だけを手伝う」
エリス・トリオン:「お前に助けられること、なくな。……それでようやく、とんとんだろ」
山縣亜鷺:「私はそうは思わないですからね」触れられた部分に、自分の手を乗せる。
山縣亜鷺:「それじゃあ、エリス・トリオンを助ける人が居なくなってしまう」
山縣亜鷺:「私の助けるみんなには、エリスくんも入れます」
エリス・トリオン:「……だから、それじゃ結局お前に偏るだろ」
エリス・トリオン:「分かんねえやつだな、毎回!」
山縣亜鷺:「どうせわからず屋ですよ、私は。でも、変わってないわけじゃないです」
山縣亜鷺:「みんなの中に、ちゃんと私を入れました」
山縣亜鷺:「自分のことも、自分でも助けてあげなきゃいけないんだって。分かりましたから」
エリス・トリオン:「…………あー」
エリス・トリオン:「……それだけ分かってりゃ、いいさ」
エリス・トリオン:何か反論を言おうとして、特に何も思いつかず、そう答える。
山縣亜鷺:「ふふ」ぎゅっと肩に乗せた手を握る。「よかったです」
山縣亜鷺:「じゃあ、この場はエリスくんに頼りますね?」
エリス・トリオン:「ああ、そうだな。俺に頼るターンってことにしとけ」
エリス・トリオン:「ったく、俺も丸くなっちまったもんだぜ……」
山縣亜鷺:「丸くと言うより、むしろ……」
エリス・トリオン:「あ?」
山縣亜鷺:「いえ?先を急ぎましょうか」にこりと笑う。
エリス・トリオン:「は? おい、なんだそりゃ」
山縣亜鷺:(エリスくん、あなたは、今)
山縣亜鷺:(あたたかいんですよ)
エリス・トリオン:「待てって、このっ……!」 追いかける声も覇気がない。暑さ寒さには弱い
エリス・トリオン:知らないまま、少女を追いかける。



GM:では、これでミドル終了です。
GM:ロイスと購入判定もろもろできるよ!
山縣亜鷺:ロイスは相手いないからなしで
エリス・トリオン:購入~何かな
山縣亜鷺:武器買おっと
山縣亜鷺:エリスくんも銃いるんじゃない?
エリス・トリオン:ああ、そうか
エリス・トリオン:ウルボン単体だとできなかったな
エリス・トリオン:ショットガンスラッグで
山縣亜鷺:あっいや、ウルボンは起点になれるからなしでも行けるのか
エリス・トリオン:でも、武器分そのまま載せられるもんな
GM:ウルボンは武器なしでいけるはず~
山縣亜鷺:スラッがない方でいいんじゃないかな 同エンだし
山縣亜鷺:あっでもあれかな~
エリス・トリオン:じゃあスラッガないショットガンで
山縣亜鷺:こっちのボルアク買ってもらったほうがいいかも
山縣亜鷺:後乗せ出来るから……
山縣亜鷺:こっちでショットガン狙うね
エリス・トリオン:ああ、なるほど
エリス・トリオン:エリス、金があるのでボルアクはほぼ成功出来るけどね
エリス・トリオン:とりあえずボルアク買います
山縣亜鷺:11もあるんだ
山縣亜鷺:ショットガン狙います~
エリス・トリオン:小遣い稼ぎをしてるので……
山縣亜鷺:4dx+5>=11
DoubleCross : (4DX10+5>=11) → 9[1,3,7,9]+5 → 14 → 成功

エリス・トリオン:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[1,7,7,8,10]+7[7]+4 → 21

山縣亜鷺:買えた~
GM:すげえ達成値
エリス・トリオン:代えた変えた
山縣亜鷺:交換しよ~
エリス・トリオン:わぁーい、武器交換なんて初めて~
GM:よかったね~
GM:では、これでこのシーンは以上!


◆Climax◆

GM:クライマックス!ふたりとも登場侵蝕はなしで登場してね。


GM:古代迷宮の最奥にキミ達は辿り着きました。そこには巨大な壁画があり、例の女性が一際大きく描かれている。
GM:生徒会室で見たもののそのまま巨大化させたような代物だ。どうやらこれが本体のようだ。
山縣亜鷺:「はあ……」滝のような汗を流しながら。
山縣亜鷺:「ようやくですか……これですよね?」
エリス・トリオン:「……だあっちい!」
エリス・トリオン:我慢ならないとばかりにジャケットを脱ぎ、地面に叩きつける。
GM:キミ達の脳に直接声が響いてくる。
太陽神ラー:「なっ…何故ここが分かったのデース! ワンダフル!」
エリス・トリオン:「おうテメェ、やってくれたなあ! 済まし顔してないで答えろや!」
太陽神ラー:壁画から浮かび上がるようにして、華やかな外見の女性がキミ達の前に現れる。
エリス・トリオン:「この程度で俺たちが迷うとでも思ってたのか? あァ?」
山縣亜鷺:「あの、お願いです」
エリス・トリオン:原因を向けて、ガンをつけて迫る。
山縣亜鷺:「この呪いを解いてはいただけませんか?」
太陽神ラー:「オーッホッホッホ!いけまセーン!アナタ方にはこの地球を温暖化してもらわなければならないのですから!」流暢なエジプト訛りだ。
山縣亜鷺:「それでは困るんです!」
山縣亜鷺:「地球が温暖化すると……」
山縣亜鷺:「氷雪地の野生動物の中には絶滅してしまうものもあります」
山縣亜鷺:「氷が溶けて海面が上昇すれば南の島の中には海に沈んでしまうものもあります!」
山縣亜鷺:「それだけじゃありません!」
太陽神ラー:「ハハーン?」エジプト巻き舌で相槌を打つ。
山縣亜鷺:「干ばつなどの発生で農作物は取れなくなってしまいますし……」
山縣亜鷺:「台風などの異常気象も増加すると言われているんです」
エリス・トリオン:「小等部の総合授業かよ」
太陽神ラー:「太陽の偉大なるパワーの前に滅びる生命など、存在がムダというだけデース!」
エリス・トリオン:「つーかエジプトに帰れよ。あそこなら年がら年中暑いぞ」
太陽神ラー:「それに異常気象が起ころうと、ワタシは困りまセーン!」
エリス・トリオン:「マジで神気取りかコイツ」
太陽神ラー:「世界をアツくさせるのがワタシの野望なのです!太陽神の栄光を取り戻すのデス!」プンプン怒る。
山縣亜鷺:「いや、エジプトは冬は寒いですけど……」
山縣亜鷺:「人に迷惑をかけて得られる栄光なんてありません!」
エリス・トリオン:「エジプトにも冬あんの? やってらんねえな」
エリス・トリオン:「そうだよ。それに、異常気象が起きて人間が減ったら、栄光も何もねーんじゃねえのか」
エリス・トリオン:半ば馬鹿らしいと思いつつ、隣の少女に合わせて説得っぽいことを言ってみる。
太陽神ラー:「ええい、さっきから人の野望をジャマするようなことばかり! もう聞いていられまセン!」
太陽神ラー:「力づくでもワタシの言うことを聞かせてやりマス!」
山縣亜鷺:「ちゃ、ちゃんとお話を……!」
山縣亜鷺:「もう……!」
太陽神ラー:杖っぽいものを振りかざす!
エリス・トリオン:「おし、俺たちは対話の努力したよな」
山縣亜鷺:「はい? え、ええ……」
エリス・トリオン:ごきごきと指を鳴らす。
エリス・トリオン:「じゃあぶっ飛ばしていいな。仮面はなさそうだが……額縁割るか?」
山縣亜鷺:「いやあの……」
山縣亜鷺:「壊すのはかわいそうじゃないですか……?」
山縣亜鷺:「無力化して、もうしないように反省してもらう方向で!」
エリス・トリオン:「良い子ちゃんかよ……」
GM:というわけで、クライマックス戦闘に突入します。
GM:難易度9の衝動判定と共に《ワンナイトフィーバー》を選択可能です。
GM:通常の上昇の代わりに、侵蝕率を100%へ上昇させることが出来ます。
GM:この効果を受けた場合、バックトラックで50%低下可能。
エリス・トリオン:ありがたし!
エリス・トリオン:3dx+2
DoubleCross : (3DX10+2) → 9[2,5,9]+2 → 11

山縣亜鷺:6dx+2>=9
DoubleCross : (6DX10+2>=9) → 7[2,2,3,4,5,7]+2 → 9 → 成功

山縣亜鷺:ワンナイトフィーバー受けます!
エリス・トリオン:同じく~
GM:ハーイ 侵蝕率上げておいてね~
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を100(→ 100)に変更 (80 → 100)
エリス・トリオン:80→100
GM:ではエンゲージの説明から
GM

 太陽神ラー[8]

  (5m)

 山縣[8] エリス[6]


GM:PC2人が同エンゲージ、5m先に太陽神ラー。
GM:というわけで戦闘開始!
GM:1ラウンド目。セットアップ!
エリス・トリオン:《ファンアウト》
太陽神ラー:特にありまセン!
山縣亜鷺:なし
エリス・トリオン:侵蝕100→104 山縣さんに移動権利をパス
山縣亜鷺:は~い じゃあ10m下がります!
エリス・トリオン:全身の末端を霧化し、周囲に薄く立ちこめる。
GM

 太陽神ラー[8]

  (5m)

 エリス[6]

  (5m)

 山縣[8]


エリス・トリオン:ちらりと山縣さんを見る。自分のやり口は知っているだろう。
山縣亜鷺:こく、と頷いて、その身を翻して後ろへ。
太陽神ラー:「おやおや…逃げる気でスか…? ワタシの偉大さにおビビりちらしたようデスネー!」
太陽神ラー:「オーッホッホッホ!」
太陽神ラー:エジプト神特有の高笑いが迷宮に響く。
エリス・トリオン:「そうやってお気楽に笑ってろ。せいぜいな」
GM:そのままイニシアチブ。行動値8の山縣さんから!
山縣亜鷺:「ふう」少し離れた位置取りで立ち止まる。
山縣亜鷺:この距離なら、頭を冷やして見ることが出来る。
山縣亜鷺:これからするべきことを。
山縣亜鷺:マイナーでボルトアクションライフルの効果を起動
山縣亜鷺:メジャーで太陽神ラーに射撃攻撃します。
山縣亜鷺:5dx+5
DoubleCross : (5DX10+5) → 9[1,3,8,8,9]+5 → 14

山縣亜鷺:《妖精の手》。
太陽神ラー:ヌヌ!
山縣亜鷺:1dx+15
DoubleCross : (1DX10+15) → 9[9]+15 → 24

山縣亜鷺:《妖精の輪》《妖精の手》。
太陽神ラー:ヌー!?
山縣亜鷺:1dx+25
DoubleCross : (1DX10+25) → 3[3]+25 → 28

GM:終わり?
山縣亜鷺:《原初の黒:勝利の女神》。
太陽神ラー:まだあった!
山縣亜鷺:C(28+18)
DoubleCross : 計算結果 → 46

GM:そのダイスのやつ初めてみた 便利
山縣亜鷺:達成値46です。これで行くよ!
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を4(→ 4)増加 (100 → 104)
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を8(→ 8)増加 (104 → 112)
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を6(→ 6)増加 (112 → 118)
エリス・トリオン:オートで《凍てつく刃》。 侵蝕104→107
山縣亜鷺:わ~い
太陽神ラー:最初14だったのに3倍くらいになってるのどういうことデス!
太陽神ラー:またなんか来た!
太陽神ラー:ドッジしてみてマス!
エリス・トリオン:ダメージ+15+1d10
太陽神ラー:3dx>=46
DoubleCross : (3DX10>=46) → 8[6,8,8] → 8 → 失敗

太陽神ラー:無理!
GM:ダメージどうぞ~
山縣亜鷺:5d10+8+15+1d10 装甲有効
DoubleCross : (5D10+8+15+1D10) → 17[2,3,1,2,9]+8+15+3[3] → 43

太陽神ラー:コワ!
太陽神ラー:ギリまだ生きてマス!
山縣亜鷺:影の手が虚空から生まれ出づる。
山縣亜鷺:本来は、これを使って、人の後押しをする能力だ。
山縣亜鷺:そのための道具を生み出し、十全な支援能力を実現する。だけど、今は。
山縣亜鷺:「私が、やらないといけない」
太陽神ラー:「何か言いましタか~!?オッホッホッホ!」
山縣亜鷺:小さな影の欠片が、彼女の眼前に生まれる。
山縣亜鷺:消しゴムを模したものだ。
山縣亜鷺:影の右腕がそれを回転させる。
山縣亜鷺:影の左腕が右腕を手伝う。
山縣亜鷺:影の右腕が左腕を手伝う。
山縣亜鷺:影の左腕が右腕を手伝う。
山縣亜鷺:影の右腕が左腕を手伝う。
山縣亜鷺:“お手伝い”を繰り返していき。
山縣亜鷺:「ばんっ!」
山縣亜鷺:叫ぶと同時、両手がその消しゴムをはじく。
太陽神ラー:「オッホッホッホッホ……ホ!?」
山縣亜鷺:太陽神の眉間に向けて撃ち出した。
太陽神ラー:「ホギャーー!?」眉間に消しゴムを食らい、絶叫!
太陽神ラー:「い…痛いデース! 神への反逆デス!」
山縣亜鷺:「ふう……」その結果を仰ぎ見る。
エリス・トリオン:追って、消しゴムが生んだ気流をなぞるように
エリス・トリオン:霧の一部が、周囲の砂埃を取り込んで損傷部位に流れ込む。
山縣亜鷺:「私は、神様に奉仕してるわけじゃないですから」
太陽神ラー:「ギョワワワワ!?」額がエグい事になる。
エリス・トリオン:小さな砂嵐が、騒ぐ太陽神に目潰しする。
山縣亜鷺:「学園の皆さんをお手伝いする身です」
山縣亜鷺:「……あれ、そんなに痛くするつもり無かったんですけど……!?」
山縣亜鷺:「エリスくん何かしました……!?」
太陽神ラー:「学園のお手伝いとは…ッ、こ、こんな残酷なことをする者なのデスか…!?」顔の上半分にモザイク処理がかかる。
エリス・トリオン:「おし、うまくいった。これアリだな」
エリス・トリオン:金属片混じりの霧が、渦を巻いて戻ってくる。
エリス・トリオン:「先に手を出したのはテメーだろうが」
山縣亜鷺:「こ、これ以上大変なことになりたくなかったら」
山縣亜鷺:「ごめんなさいしてください!今ならまだ間に合います!」
エリス・トリオン:「『お手伝い』の『オテツダイ』ってやつだ」
エリス・トリオン:「お優しい副会長サマがこう言ってるうちに、降参した方が良いぜえ?」
太陽神ラー:「いやデス!神が謝ったら神っぽくなくなっちゃうでショーッ!」プンプン怒る。
太陽神ラー:「生意気な人類に、我が力を見せてやりマス!」
GM:というわけで続いて行動値8の太陽神ラーの手番。
太陽神ラー:マイナーで≪白熱≫≪氷の回廊≫。
太陽神ラー:素手を武器に変更しながら、飛行状態で山縣さんのエンゲージまで移動します。
山縣亜鷺:うわこっちきた!
エリス・トリオン:くんな!
GM

 エリス[6]

  (5m)

 山縣[8]太陽神ラー[8]


太陽神ラー:飛行できるからいいの!
太陽神ラー:メジャー。≪コンセントレイト:ブラム=ストーカー≫+≪血の宴≫+≪鮮血の一撃≫+≪ブラッドバーン≫+≪紅蓮の衣≫+≪クロスバースト≫。
太陽神ラー:山縣さんに攻撃。
太陽神ラー:12DX7+4
DoubleCross : (12DX7+4) → 10[2,2,2,5,5,7,7,8,8,9,9,10]+10[3,5,5,6,8,8,9]+10[5,9,10]+10[5,9]+1[1]+4 → 45

太陽神ラー:ワタシの時代、キテる
山縣亜鷺:ひ~
エリス・トリオン:サラブラ!
山縣亜鷺:ドッジしよう
山縣亜鷺:4dx>=45
DoubleCross : (4DX10>=45) → 9[2,8,9,9] → 9 → 失敗

山縣亜鷺:ダメ!
エリス・トリオン:《崩れずの群れ》《命のカーテン》
太陽神ラー:この攻撃でHP7消費しますがまだ生きてマス!
エリス・トリオン:遠隔カバーします
太陽神ラー:ではダメージいくワヨ!
太陽神ラー:5d10+32+16 装甲有効
DoubleCross : (5D10+32+16) → 32[10,1,9,8,4]+32+16 → 80

山縣亜鷺:つよ……
太陽神ラー:ヤバ………
エリス・トリオン:つよ……
山縣亜鷺:自分でびっくりしないで
エリス・トリオン:《氷雪の守護》《デモンズウェブ》
エリス・トリオン:ダメージ合わせて-7d
エリス・トリオン:80-7d10
DoubleCross : (80-7D10) → 80-55[10,10,8,8,5,10,4] → 25

山縣亜鷺:すっご
エリス・トリオン:マジ?
太陽神ラー:10出しスギ!遠慮して!
山縣亜鷺:平均8削ってるじゃん
エリス・トリオン:平均8出して4残ります
太陽神ラー:キィ~~ッ
太陽神ラー:「残酷な真似をする小娘には、おしおきデース!」
太陽神ラー:神が地面を這うようにして、エリスくんを通り抜け山縣さんに迫る。
太陽神ラー:腕が巨大なスフィンクスに変化し、スフィンクスの口から灼熱の炎が吐き出される!
山縣亜鷺:「……!下から!」
山縣亜鷺:「きゃっ……!」その熱気に腕をかざす。
太陽神ラー:「神の力に呑まれなサーイ!」
エリス・トリオン:山縣さんの目前に迫った炎が、止まる。
エリス・トリオン:届くのは洞窟を照らす光だけだ。熱気は全て、その正面に展開されたドーム状の霧が防ぎ、流し、散らしている。
山縣亜鷺:「……!」
エリス・トリオン:「――お生憎、様、だ」
エリス・トリオン:「テメーの熱の逃がし方は、さんざんここまでの道中で覚えたんでなァ」
エリス・トリオン:霧の大方は蒸発しているが、それでも、霧を通して嘲笑を響かせるには十分だ。
太陽神ラー:「なッ…ワタシの本気の炎を受け止めたデス~~ッ!?」
エリス・トリオン:「テメェ如きに、この《霧降山脈(ジラクジギル)》は越えられねえ……いや」
エリス・トリオン:実体化し、山縣さんを守るように立つ。
エリス・トリオン:その表情を、汗だくで消耗した姿を見下ろして、笑みを消す。
エリス・トリオン:「……いい加減にしろ。これ以上、山縣亜鷺に手を出すな」
エリス・トリオン:「今のが届いてたら。こいつが何と言おうと、俺はお前をブチ殺してた」
山縣亜鷺:「エリスくん……」
太陽神ラー:「ハハ~ン!?」動揺を隠しつつ強がる。「アナタ、その人の何だって言うんデス!?」
エリス・トリオン:「何…………」
太陽神ラー:「たかがクラスメイトとかデショ? そーんなに怒るような意味、あるんデスか~!?」
GM:次は行動値6のエリスくんの手番です。太陽神ラーは死にかけです
エリス・トリオン:「んだと、何ってお前……」
エリス・トリオン:はーい
エリス・トリオン:マイナーで戦闘移動。太陽神ラーと山縣さんのエンゲージに突入。
GM:皆同じとこ!
エリス・トリオン:メジャーで《ウルトラボンバー》。対象:範囲なので、ターゲットは山縣さんとラーに。
山縣亜鷺:襲われる~
エリス・トリオン:そうなるんだよなあ!
エリス・トリオン:4dx-1
DoubleCross : (4DX10-1) → 8[1,4,5,8]-1 → 7

山縣亜鷺:《原初の白:栄光の血》。
山縣亜鷺:達成値を+12。
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を6(→ 6)増加 (118 → 124)
山縣亜鷺:120%に行ったので
エリス・トリオン:7→19
山縣亜鷺:《原初の灰:覚悟の鼓舞》。達成値を更に+12。
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を6(→ 6)増加 (124 → 130)
エリス・トリオン:19→31 リアクション不能です。
山縣亜鷺:《妖精の手》。
山縣亜鷺:山縣亜鷺の侵蝕率を4(→ 4)増加 (130 → 134)
太陽神ラー:どんどん増えマス
エリス・トリオン:ええと……
山縣亜鷺:1dx+33かな?
エリス・トリオン:そうですね!
エリス・トリオン:1dx+33
DoubleCross : (1DX10+33) → 9[9]+33 → 42

山縣亜鷺:学園天使+バディムーヴ。達成値を+8。
山縣亜鷺:50まで上げました。
GM:切りがよくなりましたね
エリス・トリオン:達成値7→50でファイナルアンサーです
エリス・トリオン:???
GM:どういうこと?
エリス・トリオン:リアクション不能です。で
エリス・トリオン:《崩れずの群れ》で亜鷺さんを庇いたいんですが、可能ですか?
GM:いいよ!
エリス・トリオン:やったー!
エリス・トリオン:6d10+25+7
DoubleCross : (6D10+25+7) → 27[8,2,4,8,3,2]+25+7 → 59

太陽神ラー:残りHP8でした 7倍ほど死ます
エリス・トリオン:自分とラーに59ダメージ。倒れます。同時にウルトラボンバーの効果でHP0に。
山縣亜鷺:やりすぎた……
エリス・トリオン:ロイスに太陽神ラーで 憤懣:○/隔意 で取って昇華。復活します
太陽神ラー:こちらは戦闘不能!復活もなし
GM:戦闘終了です!
GM:最後にかっこよく演出をキメてね
エリス・トリオン:「俺は、こいつの…………」
エリス・トリオン:言い淀む。言い淀み、思考し、やや考えて――
エリス・トリオン:「……だー、うるっせえ!」 叫び、鞄から瓶を取り出す。
太陽神ラー:「ンン!?」
エリス・トリオン:口で乱暴に開けて、中から白い金属粉が舞い上がる。
エリス・トリオン:「粉塵爆発――なんて幼稚なもん持ち出すとでも思ったか?」
太陽神ラー:「なっ…こんな狭い空間で、一体なにをする気デス!?」
エリス・トリオン:マグネシウム。水と反応し、高熱を帯び、水素・水蒸気爆発を引き起こす。
太陽神ラー:「まさかっ、そこの小娘まで爆発に巻き込んで殺すつもりじゃ────」
山縣亜鷺:「いいえ、いいえ!」
山縣亜鷺:「エリスくんはそんなことしませんから!」
山縣亜鷺:影の手を再び構える。倒すべき相手にではない。
山縣亜鷺:お手伝いするべき相手にでもない。
山縣亜鷺:直上。
山縣亜鷺:「むん……!」無数の手が、天井を押し上げるように持ち上げる。
山縣亜鷺:上昇気流に乗るように、突き上げて。
山縣亜鷺:青空が射す。
山縣亜鷺:それはあくまで、後のことを考えたものだ。
太陽神ラー:「んっ、な」晴れ渡る空を、真の太陽を見た。
山縣亜鷺:ことが起きた後の、酸欠を防ぐもの。
エリス・トリオン:「――はん。成程な」
山縣亜鷺:爆発から身を守るすべではない。
エリス・トリオン:閉鎖領域での発破。最悪、自分は救援が来るまで死んだままでも良いかと思っていたが。
エリス・トリオン:「そういうわけにもいかねえわな」
エリス・トリオン:身体の右腕の、肩から先を霧化。マグネシウムを纏って、螺旋状に絵画を包み込む。、
エリス・トリオン:そして残った左腕で、傍の山縣さんを抱き寄せる。
エリス・トリオン:胸元に押し付けるように抱える。
山縣亜鷺:「きゃっ……!」
エリス・トリオン:「耳を塞いで、口を開けてろ。衝撃態勢」
太陽神ラー:「Why(一体 何を)!?」
山縣亜鷺:ぎゅっと丸まる。
エリス・トリオン:そしてラーを見上げる。
エリス・トリオン:「俺がこいつの何なのか。んなもん、知ったこっちゃねえよ」
エリス・トリオン:腕の中で固まる少女を確認して。
エリス・トリオン:「けど、少なくともこいつは。俺にとって」
エリス・トリオン:「……この世で唯一、護りたいと思う。大事な、……愛しい女性(ひと)だよ」
太陽神ラー:「……!」
エリス・トリオン:その言葉を最後に。きりん、と宙に浮かぶ。
エリス・トリオン:他愛もないライター。それに、火が点き、
エリス・トリオン:霧の導火線にそって、真上へと。爆轟現象を引き起こす!
エリス・トリオン:「――ハハハッハハア! そんなに熱が欲しいならなあ! とっておきのモンをくれてやる!」
エリス・トリオン:すぐさま凶悪な笑みに戻り、哄笑。それら全て、爆風と熱波が飲み込む――!
太陽神ラー:「ウーーーープス!?」その身体が爆炎に呑み込まれ、真上に打ちあげられる!
GM:古代迷宮が爆発する!
太陽神ラー:「なるほど……世界でもっともアツいのは、愛と言うワケですネ………」
太陽神ラー:青空に浮かび上がりながらそう呟き、姿が霧散した(壁画の中に戻った)。
エリス・トリオン:「――――、―――」 衝撃波と熱波が、風と共に止み。
エリス・トリオン:「――――っぶはあ……!」  大半を燃焼し、霧に還りかけていた身体がかろうじて戻ってくる。
エリス・トリオン:「あいつはどうなった……! 消えたか? うお、眩しっ……」
山縣亜鷺:「あの、エリスくん?」
山縣亜鷺:「さっきのすごい音は……もう開けて大丈夫ですか?」
エリス・トリオン:「ああ、ひとまずはな……」
エリス・トリオン:「アンタ、身体は?」
エリス・トリオン:「暑いのは治ったか? こっち区別つかねえんだよ。自爆したから……」
山縣亜鷺:ぱっと目を開けて、耳から手を外して。
山縣亜鷺:「あっ、はい……普通に熱いですけどこう」
山縣亜鷺:「これ爆発したからですかね?何か、外に熱いものがあるって感じで」
山縣亜鷺:「身体は熱くなくて、むしろ……」
エリス・トリオン:「んん? よくわかんねえことを……」
山縣亜鷺:「くしゅん」汗でビショビショのシャツのままだ。
山縣亜鷺:「ちょっと肌寒いです」
エリス・トリオン:手のひらを、山縣さんの頬に当てる。
GM:薄暗い古代迷宮の中ではわからなかったが、汗でぐっしょりと濡れたシャツが肌に張り付いている。
エリス・トリオン:「冷たくは感じないな? ならいい、戻ったってこと……」
山縣亜鷺:「ちゃんと温かいですよ」
山縣亜鷺:にこりと笑う。
エリス・トリオン:「…………」 そして、抱えたままの少女の姿に、改めて気付く。
エリス・トリオン:ひゅん、と手を放す。
山縣亜鷺:「えっわっ」
エリス・トリオン:汗の残滓が軽く跳ね、そのまま滑らかに身を放す。
エリス・トリオン:「ならいい」
エリス・トリオン:「いやよくないんだが? よくないんだがよいんだよよくないんだが」
エリス・トリオン:部屋に来る時に脱いだジャケットを拾ってきて、土を払い、山縣さんに被せる。
山縣亜鷺:「あ、ありがとうございます」
GM:ぐっしょりと濡れ、薄っすらと素肌を透けさせるシャツがジャケットで隠れる。
山縣亜鷺:袖を入れずに羽織って。
山縣亜鷺:「これで全部、解決ですかね?」
エリス・トリオン:入り込む風は、季節通りの肌寒いもの。
山縣亜鷺:巨大な壁画を見上げる。
エリス・トリオン:「とりあえずな。再起した時は、その時だろ……」
山縣亜鷺:「なんとか共存していけるといいんですけど、難しいんでしょうか?」
エリス・トリオン:「俺としちゃ、回収して海にでも捨ててやりてえがな……」
エリス・トリオン:「別に、出来る時は出来るだろ。ここはアカデミアだからな」
山縣亜鷺:「そうですよね。それがアカデミアです」
山縣亜鷺:「また来ますね。その時はどうか意地悪せずに」
山縣亜鷺:「暖かく迎えてくれると嬉しいです」壁画に挨拶をする。
エリス・トリオン:「…………」 はあ、と白い息を一つ。
エリス・トリオン:「……だとよ。またがあればな」
エリス・トリオン:少女の隣に立って、本当に、ささやかな程度に会釈した。
GM:華やかな女性の壁画が、得意げに笑ったような気がした。



GM:バックトラック!
GM:《ワンナイトフィーバー》適用のため省略!ふたりとも帰還!
山縣亜鷺:わ~い
エリス・トリオン:やったね
GM:イエーイ





◆Ending◆

GM:エンディング。
GM:大学部の研究棟近くにある喫茶店・『喫茶カモミール』。
GM:場所柄、高等部までの学生はあまり近寄ることがなく、人の少ない店内はゆったりとした時間が流れている。
GM:そんな店の、歴史を感じさせる看板の前が、今日の待ち合わせ場所だった。
山縣亜鷺:来たのは待ち合わせの10分前。
山縣亜鷺:高等部制服を折り目正しく着こなして、看板の近く、邪魔にならない所にぽつんと立っている。
山縣亜鷺:周囲をキョロキョロとする。高等部の生徒は本当に少ない。
山縣亜鷺:「エリスくんってちゃんと来るんですかねでも……?」
山縣亜鷺:「遅刻のイメージありますけど」
エリス・トリオン:その一人ごとから少し……5分ほど経って、灰色の影が角を曲がってくる。
エリス・トリオン:「!」 先に立っている少女を見かけ、眉を上げ、
エリス・トリオン:早歩きしかけて、やっぱり止めて、しかし心なし大股で歩いてくる。
山縣亜鷺:ふと顔を上げる。
山縣亜鷺:ペコリと会釈して手を振る。
山縣亜鷺:「ここです、ここ!」
エリス・トリオン:「見えてるっつの」
エリス・トリオン:「今来た……って感じじゃないな。待たせたか」
山縣亜鷺:「いえ?5分くらいですかね」
山縣亜鷺:「それにまだ時間じゃないですよ」
山縣亜鷺:「ちょっと早いくらいです」
エリス・トリオン:「チッ、10分前か。逃した」
エリス・トリオン:そういって時計を見る。きっかり5分前だ。
エリス・トリオン:こちらも、ほとんど普段通りの制服姿。
エリス・トリオン:ネクタイがない程度。それでも、普段から着崩しているので、私服の範囲内に見えなくもない。
山縣亜鷺:「1分前になったら入りましょうか」店を背伸びして覗きながら。
山縣亜鷺:「あまり早く行って急かしても申し訳ないですから」
エリス・トリオン:「別にそんくらい……いや。じゃあそれで」
山縣亜鷺:「初めて来るので楽しみです、私」
山縣亜鷺:「どうしても大学方面ってあまり行く暇ないですから」
山縣亜鷺:「エリスくんはよく来られるんですか?」
エリス・トリオン:「いや。一人で来るところじゃねえよ」
エリス・トリオン:「図書館に聞いたんだよ。四番目の」
山縣亜鷺:「ああ。お詳しいですもんね」
山縣亜鷺:「じゃあ、味は信頼できそうですね」
エリス・トリオン:「図書館のレネビの趣味が買い食いって、どうなんだろな……」
山縣亜鷺:「蒐集欲ってことなんじゃないですかね……多分……」
山縣亜鷺:「まあ、そのお陰でこういうお店が知れるんですから」
エリス・トリオン:「そういうことにしとくか。……時間だ」
山縣亜鷺:「図書館様々です。今度お礼にお掃除に伺わないと……」
山縣亜鷺:「はい。行きましょうか」
エリス・トリオン:時間を確認して扉を開ける。
山縣亜鷺:「わ……」中に入ると、声を漏らす。
山縣亜鷺:「素敵……」
GM:穏やかな間接照明が店内を照らし、落ち着いたジャズの音色がキミ達を出迎える。
GM:深い色合いのソファが並んでおり、奥はバーカウンターになっているようだ。
エリス・トリオン:「……大学棟、別世界だな」
山縣亜鷺:「本当に。なんか、大人っぽいです」
山縣亜鷺:「だ、大丈夫ですかね……?場違いじゃないですか?」
山縣亜鷺:「ちらちら見られてるような気が……」
エリス・トリオン:「気のせいだろ。ドレスコードとかはない……はずだ」
エリス・トリオン:見れば時折、研究室からそのまま来ているような白衣姿もいる。
エリス・トリオン:制服姿で、見咎められることはないだろう。
エリス・トリオン:「予約。二人で」
店員:二人を隅の席に案内し、メニューを渡す。
エリス・トリオン:「……長っ」
エリス・トリオン:料理名が長い。
山縣亜鷺:「……あ、あの」
エリス・トリオン:「これ全部ケーキとかデザートの類なのかよ」
山縣亜鷺:「結局コレ何か全然わからないんですけど……?」
山縣亜鷺:「エリスくんは分かります?」
エリス・トリオン:「……ん。もちろん分からねえな」
エリス・トリオン:「でも、アンタは詳しくないのかよ? 割と意外だな」
山縣亜鷺:「いや、その、こういうお店って」
エリス・トリオン:「女子でカフェとか行かねえのか。滝は論外としても」
山縣亜鷺:「なんというか、私がお手伝いする余地ってないんですよね」
山縣亜鷺:「ちゃんとした大人が、ちゃんと運営してて」
エリス・トリオン:「評価基準そこかよ……」
山縣亜鷺:「私が行くのはだから、近くの、なんというか」
エリス・トリオン:小さく笑う。
山縣亜鷺:「アカデミアらしい?ところがほとんどで……」
山縣亜鷺:「あっこれにします。写真付いてるので」モンブランらしきケーキを指す。
エリス・トリオン:「まあ……場違いな所で好き勝手するのは十八番だからな」
山縣亜鷺:「ドリンクはでも紅茶はわかりやすいですね。産地なので……」
エリス・トリオン:「俺は。……店員サン」
エリス・トリオン:手を挙げて近場の店員を呼ぶ。
店員:「はい。何になさいますか?」呼ばれてやって来る。
エリス・トリオン:「いや。メニューの内容分からないんで、教えて貰っても」
山縣亜鷺:「あ」
山縣亜鷺:「そうすればよかったんですね……」
エリス・トリオン:「緊張したってしょうがねえだろ」 あれこれと聞きながら。
エリス・トリオン:最終的に、季節のタルトを選んだ。(値段あたりの量が一番多かったため)
店員:ほどなくして、キミ達が頼んだメニューがテーブルに並ぶ。
山縣亜鷺:結局ミルクレープを選んだ。メニュー名だと分からなかったので。
山縣亜鷺:ドリンクは店名でもあるカモミール。おすすめされたので。
エリス・トリオン:紅茶は同じものを頼んでいる。こちらはアイスティーだ。
エリス・トリオン:「そういや。あのエジプト土産、引き取り先見つかったか?」
山縣亜鷺:「はい。その……」
山縣亜鷺:「外の支部が研究したいとのことで」
山縣亜鷺:「珍しく仮面によらないレネゲイドアイテムですから。島外へ移送となりました」
エリス・トリオン:「へえ。そういう場合もあるか」
エリス・トリオン:「変な部活に叩き返すよりは穏当だわな」
山縣亜鷺:「ええ、部の管理は手に余るでしょうし……」
エリス・トリオン:「どうせならあの古代遺跡とかも回収しろよとは思うが」
山縣亜鷺:「まだ未踏破状態なんですよ」
山縣亜鷺:「まだ見つかってないエリアも多く。色んな所が息巻いていましたよ」
山縣亜鷺:「トラブルの種が増えなければいいんですけど」
エリス・トリオン:「雑だな……。」
山縣亜鷺:「アカデミアらしいでしょう」
エリス・トリオン:「らしさではあるがよ……あと、事件後、きちんと帰ったか。あの濡れ鼠状態で、他のお手伝いに行ったりしてないだろうな」
山縣亜鷺:「さすがにそんなことは……」
山縣亜鷺:「ちゃんと着替えてから行きました」
エリス・トリオン:「ワーカホリック……」
エリス・トリオン:今更突っ込みはしない。
エリス・トリオン:「ならいい。……あんなん誰にも見せらんねえからな」 ぼそり
山縣亜鷺:「何か言いました?」
エリス・トリオン:「いーや」
エリス・トリオン:ぱくりと、数個まとめてフルーツを口に運ぶ。
エリス・トリオン:「…………。……」
エリス・トリオン:目を丸くしている。
山縣亜鷺:続けてミルクレープを一口。
山縣亜鷺:「わ、美味しい……」
山縣亜鷺:「甘すぎなくて、口当たりがすごいよくて……」
山縣亜鷺:「……エリスくん?」
エリス・トリオン:「…………」 フォークを続けて突き刺そうとして、止まる。
エリス・トリオン:「……食えばなくなるのか。これ」
山縣亜鷺:「はい?」
山縣亜鷺:「それはそうだと思いますけど……?」
山縣亜鷺:「どうしたんです?」
エリス・トリオン:「……美味いな。無暗に美味い……」
山縣亜鷺:「……ふふっ」
エリス・トリオン:「あんまり知りたくなかったなこれ……」
山縣亜鷺:「よかった」
山縣亜鷺:「? どうしてです?」
山縣亜鷺:「知れたほうが嬉しいじゃないですか」
山縣亜鷺:「ん~」二口目。頬が少し緩んで。
エリス・トリオン:「普段ので満足できなくなりそうだ」
山縣亜鷺:「じゃあ、またここに来ればいいじゃないですか」
山縣亜鷺:「お付き合いしますよ?」
エリス・トリオン:続いてフルーツ。今度は一つだけを突き刺す。
山縣亜鷺:「お一人じゃ入りづらいでしょうし」
エリス・トリオン:ぱくり。「たまにならな」
エリス・トリオン:「俺は普段からアカデミアのために身を粉にして尽力してる分、そういうのも悪くねー」
山縣亜鷺:「ええ。エリスくんは尽力してくれてますよ」
エリス・トリオン:「冗談の通じねーやつだ」
山縣亜鷺:「いえ?」
山縣亜鷺:「冗談で仰ったのかもしれませんけど」
山縣亜鷺:「私は本当にそう思ってますから」にこりと笑う。
エリス・トリオン:「……知ってるよ」
エリス・トリオン:「つーか本気で美味いな……どういうことすら果物がこうなるんだ」
山縣亜鷺:「コンポートですかね、それ。果物を砂糖水で煮詰めて保存が効くようにするんです」
山縣亜鷺:「甘い所に置いておくと、ずっとずっと甘くなるんですよ」
エリス・トリオン:「はあ……お詳しいこって」 フルーツを突き刺す。そのまま、滑らかに説明する山縣さんの口元へ。
山縣亜鷺:「あっいや別に、物欲しそうにしてたわけでは……」
山縣亜鷺:「……」一瞬目をそらして。
エリス・トリオン:「知識だけじゃ口寂しいだろ? ……ほら」
エリス・トリオン:こちらも目を逸らす。
山縣亜鷺:口元の横髪を梳き直して、口を寄せて。「失礼します」
山縣亜鷺:フルーツをぱくりと。
山縣亜鷺:「んっ」
山縣亜鷺:「本当に美味しい……」
山縣亜鷺:「すごいですね、芳醇と言うか……」口元に手を当ててもぐもぐと。
エリス・トリオン:「だろうな。全く恐れ入る」
山縣亜鷺:「あっ」いそいそと自分のミルクレープを切り分ける。
山縣亜鷺:「はい、こちらも」結構な量の塊を突き出す。
エリス・トリオン:フォークを手元に戻して、自分の分を食べようとして、そこで固まっていたが。
エリス・トリオン:「は? いやそりゃ別に……」
山縣亜鷺:「エリスくんの分をもらったんですから」
山縣亜鷺:「これだけエリスくんに摂ってもらわないとカロリーの問題があるんです」
山縣亜鷺:「受け取ってくれます?」
エリス・トリオン:「カロリーなら……いや待て。皿に、皿に置けば」
山縣亜鷺:ずいずいと突き出す。
エリス・トリオン:「…………」
エリス・トリオン:意を決して、がぶりと大口を開けて
エリス・トリオン:魚のように食いつく。
エリス・トリオン:勢い余って、フォークを支えていた指先をちろりと舐める。
山縣亜鷺:「ひゃっ!?」
山縣亜鷺:フォークを取り落とす。
エリス・トリオン:「…………!」
エリス・トリオン:フォークごと咥えて、クレープを口の中に残してすぐ抜く。
エリス・トリオン:フォークを取って。 「……。……」
エリス・トリオン:「すまん」
エリス・トリオン:普通に謝った。
山縣亜鷺:「い、いえ……」
エリス・トリオン:フォークを返す。
山縣亜鷺:「……」フォークを受け取って。
エリス・トリオン:色々と考えすぎて味が分からねえ……と思うが
エリス・トリオン:「…………甘い」
エリス・トリオン:「気分が浮つく」
山縣亜鷺:その指先は、冷たいよりもむしろ。
山縣亜鷺:どこかジリジリと熱くて。
エリス・トリオン:つい周囲を見回す。幸い席は奥まったところで、目立ってはいない。
山縣亜鷺:その先、ケーキの味のことは、あまり分からなかった。

GM:----
GM:その後、会計を済ませたキミ達は、帰り道を歩いている。
GM:学園施設の合間から夕暮れが覗き、辺りをオレンジ色に染めていた。
エリス・トリオン:「良いトコだったな」
山縣亜鷺:「ええ。よいお店でした」
エリス・トリオン:「大学生はいっつもあんなん食ってんのか……」
山縣亜鷺:「どうなんでしょう……結構なお値段ではありましたし」
山縣亜鷺:「大学生になると急に羽振りがよくなるわけでもないとは思うんですけど……」
山縣亜鷺:「たまの贅沢じゃないでしょうか」
エリス・トリオン:「つっても、ここの大学生、ほぼ研究員だろ」
エリス・トリオン:「そこそこ貰ってそうな気もするがな……」
山縣亜鷺:「まあ、なってみれば分かるんじゃないですか?」
エリス・トリオン:「なってみれば、ねえ」
エリス・トリオン:未来のこと。先のことなんて意識したこともなかったが。
エリス・トリオン:「アンタは、高等部終わったら大学行くのか?」
山縣亜鷺:「どうなんでしょうね。実際、まだ決めてなくて……というか」
山縣亜鷺:「UGNの正規人員ですからね、これでも。今はこう……」
山縣亜鷺:「ここを離れることはとても出来ないかなって心持ちが大きいですけど」
山縣亜鷺:「大学になれば、私が居ないと周らないなんてことは少なくなるんでしょうから」
山縣亜鷺:「島の外で任務をするよう任じられるのかもとは思います」
エリス・トリオン:「大学になればっつううか、会長がいなくなりゃ回るようになるだろ」
エリス・トリオン:(……ん。今のうちにあいつ暗殺しとけばいいのか……?)
山縣亜鷺:「いえ、あながちそういう問題でもないというか……」
山縣亜鷺:「確かに会長は問題を増やしますけど」
山縣亜鷺:「他の人だと問題には対処できないんですよね」
山縣亜鷺:「どちらがいいかは微妙な線です」
エリス・トリオン:「あー……」
エリス・トリオン:「分からなくはねえのが嫌だが分からなくはねえな……」
エリス・トリオン:「外での任務。UGNエージェントだか何だかか。……俺も、選択肢的にはそうなるか」
エリス・トリオン:「……だとすると、俺ァ、あのクソ故郷か」
山縣亜鷺:「そうなると、お互い島内の大学って線は薄いのかもですね……」
山縣亜鷺:「? 別に、そうとは限らないと思いますよ?」
山縣亜鷺:「この学園は、ぬるま湯なんて言われ方もするかも知れませんけど」
山縣亜鷺:「レネゲイドの力に日常的に慣れ親しむ場としては、無二のものでもありますから」
山縣亜鷺:「”学園帰り”って、島の外では結構重宝されるみたいなんです」
エリス・トリオン:「そうなのか? そりゃまた……けったいな」
山縣亜鷺:「平時の能力に優越性が見られる傾向が多いとかなんとか……」
エリス・トリオン:「出るとしたら、の話だよ」
山縣亜鷺:「その。要は、他のところに行きたいのであれば」
山縣亜鷺:「希望も結構通るんじゃないかな?って」
山縣亜鷺:「高ランク保有であればなおさらです」
エリス・トリオン:「他の希望、ねえ……」
エリス・トリオン:そうは言っても、滅多に思いつくものじゃない。
エリス・トリオン:「思いつかねえな。そりゃ、アンタの隣に、居れりゃ居たいが」
山縣亜鷺:「そうですか、なるほど……」
山縣亜鷺:「……」
エリス・トリオン:何気なく零す。
山縣亜鷺:「えっ」
エリス・トリオン:「……ん」
エリス・トリオン:「…………………。」
エリス・トリオン:「待った」
山縣亜鷺:「……」
山縣亜鷺:「は、はい」
エリス・トリオン:「やっぱり高等部までだろうな。進路もバラバラだし。既にアカデミアから出てった同級生もいるし」
エリス・トリオン:早口!
エリス・トリオン:「…………。」
山縣亜鷺:「……」
エリス・トリオン:足を止める。
山縣亜鷺:踏み出してそれに気づいて振り向く。
エリス・トリオン:軽く息を吸って、吐く。
エリス・トリオン:「……亜鷺。いつもの俺の、自分勝手な我儘だ。聞き流してくれていい」
山縣亜鷺:「……はい」
エリス・トリオン:「本当は、アンタを離れさせたくなんかない」
エリス・トリオン:「アンタが外で仕事して、誰ともしらねー奴に守られるのは、信用できねーし」
エリス・トリオン:「もし俺が、故郷のスラムのオーヴァードどもと向きあう時が来たら……」
エリス・トリオン:そんな時が来るとしたら、それはきっと自分の人生の総決算だ。
エリス・トリオン:その時までは、せめて一緒にいられればと思う。
エリス・トリオン:「その時にも、あんたが隣で支えてくれると助かる」
山縣亜鷺:「……」
エリス・トリオン:……頭で考えた言葉と、口に出した言葉が食い違う。
エリス・トリオン:表情に苦み走る。彼女を前にすると、ままある現象だ。
山縣亜鷺:「エリスくんは、私のことを、ずっと、頼ってくれないんだと思ってました」
山縣亜鷺:「私を一方的に助けて、自分は助けられようとしないって」
エリス・トリオン:「……間違ってねえよ。そうしようとはしてる」
エリス・トリオン:「俺は、他人の意志を挫くのが好きなんだ。お前が手伝いたがってるなら、そりゃ逃げるさ」
エリス・トリオン:「けど、俺だって少しは変わってる。……少しは負けるさ」
山縣亜鷺:「ふふ」と笑いかけて。
山縣亜鷺:「正直、それが出来るって。今はなんとも言えないです」
山縣亜鷺:「ですけど、今」
山縣亜鷺:「支えることは出来ますから」
エリス・トリオン:「だろうな」
山縣亜鷺:「負けて頼ってほしいですね」ふ、と鼻を鳴らす。
エリス・トリオン:傍の生垣の端に、浅く座る。
山縣亜鷺:「少しと言わずたくさん負かしますから」
エリス・トリオン:目線が同じに……少しだけ亜鷺を見上げるようになる。
山縣亜鷺:視線の下がった彼を見下ろして。
エリス・トリオン:「よく言うぜ。俺が勝ってたことなんてあったかよ」
エリス・トリオン:眩しげに目を細める。
エリス・トリオン:「いや。今日の分は勝ったことにしとくか」
エリス・トリオン:「アンタが目立たずに入れるイイ店を発掘した。一勝」
山縣亜鷺:「う~ん……一敗ですかね、それ」
山縣亜鷺:「おみそれしました」頭を下げる。
エリス・トリオン:「言うだけならタダだ」
エリス・トリオン:「アンタも、いつでも適当なもの持ち出せよ」
山縣亜鷺:「ええ。次は私が出しますね」
山縣亜鷺:「参ったって言わせますから」
エリス・トリオン:「おお、怖い怖い。参ったって言ったらどうなるんだか」
エリス・トリオン:「……完璧に同勝同敗になったとしても」
エリス・トリオン:「そうなったら、俺が一敗多くなるんだから、俺に勝ち目ねーじゃねえか」
エリス・トリオン:良く分からないことをいって、生垣を立つ。
山縣亜鷺:「?」
エリス・トリオン:横を通り過ぎる。「俺が先に惚れてる」
エリス・トリオン:「その分、一敗多くなる」
エリス・トリオン:小さな声で零して、すたすたと歩いて去っていく。
山縣亜鷺:「……!」
山縣亜鷺:「もうっ!そういうことを!」
山縣亜鷺:「さらっと……!」
山縣亜鷺:「あっ待ってください!ちょっと……!」
エリス・トリオン:「じゃーな。今日は楽しかったよ。人生で一番な」
山縣亜鷺:「もうっ!」
山縣亜鷺:「そういうの……」
山縣亜鷺:「ズルいじゃないですか」
エリス・トリオン:「俺を誰だと思ってる。学園天使サマとは違うんだ」
エリス・トリオン:肩越しに振り返って笑う。
エリス・トリオン:夕焼けを受けていても、その頬は赤くなっているようにも見える。
山縣亜鷺:日が落ちようとも、どうにも。
山縣亜鷺:二人の熱は、収まりやらぬもので。



GM:『一夜二人転 山縣亜鷺とエリス・トリオンの場合』
GM:発熱途上!
エリス・トリオン:ありがとうございました~!
GM:全行程終了です。おつかれさまでした!
山縣亜鷺:おつかれさまでした!
エリス・トリオン:おつかれさまでした~ 幸せだったな